【大切なお知らせ】麒麟2024年春号『鴨』全句掲載ミスについて

このたび「麒麟」春号にて西村麒麟第二句集『鴨』を全句掲載しましたが、僕が印刷所に提出したデータが、句集の最終稿では無かったことが、冊子刊行後にわかりました。
皆様には大変申し訳なく、そして確認不足を悔しく思っています。

24ページ以降、句集『鴨』は以下のようになります。

26頁上段 「鈴蘭や神経痛の手を擦り」句集掲載なし
26頁上段 「紫陽花の影の大きな月夜かな」句集掲載なし
代わりに「紫陽花や傘盗人に不幸あれ」(32頁)を移行。

27頁下段 「加賀らしく雨となりたる秋祭」の後に「秋の灯の一つがここの露天風呂」

29頁下段 「みかん剥く二つ目はより完璧に」は 「水浅きところに魚や夕焚火」(35頁上段)の後ろに移行。

30頁下段 「金の江戸はもくもく雲浮かべ」→「金の江戸はもくもく雲浮かべ」
32頁上段 「街灯の小さく点る浮巣かな」「夏草や小さき花は隠れつつ」は掲載なし
33頁上段 「道をしへ異なる国のある如く」は掲載なし
33頁上段 「廻り来て再び猫や走馬燈」の後に「盆棚に集まる無縁仏かな」

33頁下段 「盆棚の野菜が我を見てをりぬ」「島の秋ぶつきら棒に花を活け」「秋の水漢詩にあまた離職の詩」の三句は掲載なし

34頁上段 「へうたんの一つ二つと人にやり」の前に「馬追となつて再び会ひに来し」。「鈴虫は鈴虫を踏み茄子を踏み」の後に「虫籠に住みて全く鳴かぬもの」「小さき墓ばかりや秋の海が見え」「秋の人ジョーロを持つてどこまでも」「持ち上げて投げては稲架となりにけり」の四句が入ります。

34頁上段 「虫籠の虫が見てゐる海遠く」「秋風や一日湖を好きに見て」は掲載なし

34頁下段 「穭田の千葉が広々ありにけり」の後に「墓石か石碑か秋の草の中」「鶏頭や獣の如く我を見る」が入ります。

34頁下段 「魂のほどはある案山子かな」→「魂のほどはある案山子かな」。
その後に「少し欠け好みの月や玩亭忌」が入ります。

35頁上段 「水浅きところに魚や夕焚火」の後に「みかん剥く二つ目はより完璧に」が入ります。

35頁上段 「風絵の賑はつてゐる飯屋かな」→「風絵の賑はつてゐる飯屋かな」

以上です。
全て西村麒麟、および編集部の確認不足です、本当に申し訳ございません。

麒麟編集部一同